使用上の注意 ATTENTION
クランプによる事故の大半は、玉掛け作業時の誤った作業方法によるものです。
作業者は正しい使用方法を習得し、安全な作業をしなければなりません。
クランプを
安全に使うためにHOW TO USE CLAMPS SAFELY
クランプの事故の 90%以上は取り扱いや使用上のミスによって引き起こされています。特に、作業に慣れた頃やクランプが古くなった頃が要注意。
お客様ご自身の安全を守るために、共通注意事項を熟読のうえ、無理な使い方や危険な使い方をしないよう心がけてください。
差込む 勾配部材のつり上げ 油等付着材のつり上げ 塗装されたつり荷の
つり上げ注意 衝撃荷重禁止 つり荷への同乗厳禁 地球づり禁止 つり上げ中の
ロック開放厳禁 引きずり作業禁止 他の物への接触禁止 クレーン操作上の注意 横つかみの禁止 つり穴との接続禁止 異形材の取り扱い 薬品中での取り扱い 水中での使用 使用温度 つり荷の硬度 取り外し後注意 重ねつり禁止 段つり・共づり禁止 鋼管の縦つり 強風時の使用 鋼矢板等の
つり上げ禁止 油圧ショベルでの
つり上げ 取付スリングとの
接続方法 天秤の使用について クランプの
取り扱いについて クランプの改造禁止 荷をつったままでの
溶接禁止 ショットブラストの
禁止 整備不良クランプの
使用厳禁 ユーザー登録のお願い
1点づり厳禁
確認および使用方法
2個以上のクランプを使用すること。
- ※1. 4点つりの場合、JCAS(日本クレーン協会規格)の使用基準と同じく対角方向の角度をつり角度(α)とし、 3点つりの場合対向角度を(α)とします。
- ※2. 3点、4点つりの場合も、2点つりの場合と同じ最大使用荷重のクランプをご使用ください。
理由
1点つりでは重心をつり上げても荷ぶれを生じやすく、クランプが外れやすく危険です。
- ・2個以上のクランプを使用する場合、クランプは同じ型式(最大使用荷重、有効板厚)のものを使用してください。
- ・1点つりでクランプを使用しないでください。
- ・重心を正しく出し、2個以上のクランプで重心をはさむ位置にクランプを取り付け、つり荷の安定を図ってください。
- ・クランプの対向角度(θ3)は、60°以内、掛け幅角度(θ4)は、60°以内としてください。クランプの型式による制限角度については、取扱説明書の「機種別スリング角度表」を参照ください。
転倒範囲内立入禁止
理由
クランプは構造上、反転作業中・着地時等においてクランプ力が減少する特性を持っているので、落下・転倒範囲内に立ち入ることは危険です。
注意事項・処置
「クレーン等安全規則第28条・第29条」参照。
- ・つり上げ運搬作業中や反転作業中には、つり荷の落下・転倒範囲内に立ち入らないでください。
- ・絶対に人の頭上を通過させないでください。
ロック装置を掛ける
理由
ロック装置を掛けないと、クランプにつり荷重が作用しない場合、カムの押しつけ力が発生しないので、つかみ位置がずれる恐れがあり危険です。反転作業や連続作業をするときには、特に危険度が高くなります。
注意事項・処置
スプリングの伸びたものや、壊れたものは使用しないでください。 必ずクランプに適合した純正スプリングと交換して使用してください。
- ・反転作業や連続作業に使用するクランプはロック装置付のものを使用し、必ずロックを掛けて使用してください。(自動ロッククランプも同様)
クランプを確実に差込む
理由
差し込みが不十分だと外れる危険があります。
注意事項・処置
開口部の奥に差し込まれていることを確認してからクレーンを巻上げてください。 最大有効板厚の1/4以下の板厚に使用する場合、引き起こし時につり荷がずれることがあります。
- ・クランプをつり荷に差し込む場合、開口部の奥まで一杯に差し込んで使用してください。
勾配部材のつり上げ
理由
つり荷の、クランプを装着させる箇所の角度が10°以上になると、カム・旋回アゴ(ジョー)がつり荷にくい込むことができず、滑りを生じ危険です。
- ・つり荷のクランプ部が、抜け勝手に10°以上の勾配がある部材には使用しないでください。
油等付着材のつり上げ
理由
カム・旋回アゴ(ジョー)・開口部の内側に塗料・油等が付着すると、滑りを生じやすく、つり荷を落下させる原因となります。
- ・つり荷に油・塗料・さび、スケール等の付着物がある場合はよく取り除いてから使用してください。
塗装されたつり荷のつり上げ注意
理由
塗装厚さが厚すぎる場合、旋回アゴやカムの歯が少しでも摩耗していると、塗装の厚みの分だけつり荷への歯のくい込み量が少なくなり、つり荷が滑べるおそれがあります。
注意事項・処置
塗装厚さが片面0.2mm以上となる場合は、つりピース等を使用して作業を行うか、当社営業所にご相談ください。
塗装された鋼材等のつり上げ・運搬作業を連続して行う場合は、クランプ取り付けのたびに旋回アゴおよびカムの歯の目詰まりを必ず除去してください。
塗装直後、塗装面が乾燥していない鋼材等をつり上げる場合は、歯の新しいクランプをご使用ください。
- ・塗装された鋼材等をつり上げる場合は、旋回アゴおよびカムが摩耗限度内で有っても出来るだけ歯の摩耗が無く、必ず目詰まりを除去したクランプで作業を行ってください。
- ・片面の塗装厚さが0.2mm以上となる鋼材等にはクランプを使用しないでください。
衝撃荷重禁止
理由
衝撃荷重が作用すると、クランプの主要部であるリンク機構及びカム・旋回アゴ(ジョー)が損傷し、クランプとしての機能を果たすことができなくなるので注意してください。
注意事項・処置
作業周辺のスペースを十分確保してください。 形鋼・鉄骨等の構造物の反転時には特に注意してください。
- ・つり荷やクランプに衝撃荷重が働くような使い方はしないでください。
- ・一度衝撃荷重が掛かったクランプは使用禁止です。
つり荷への同乗厳禁
理由
クレーン等安全規則第26条「事業者はクレーンにより、労働者を運搬しまたは労働者をつり上げて作業させてはならない。」
- ・クランプでつった荷に、人は乗らないでください。また、人の乗る用途には、絶対に使用しないでください。
地球づり禁止
理由
オーバーロードにより、クランプの破損やつり荷の落下の原因になります。
注意事項・処置
架台を一緒につり上げたりしないでください。固定接続ボルトが開放されているか確認してください。
- ・クランプで、地球づりをしないでください。
- ・鋼矢板を打ち込む際の共下がり防止等に、クランプを使用しないでください。
つり上げ中のロック開放厳禁
理由
着床と同時につり荷からクランプが外れる危険があります。
- ・つり荷をつり上げ中に、クランプのロックを開放しないでください。
引きずり作業禁止
理由
つり荷を引きずると、振動により瞬間的に無負荷状態ができるため、その場合クランプ力が低下し、つり荷が滑る危険があります。 転倒時の衝撃により、クランプに衝撃荷重が掛かり、破損や転倒事故の原因となります。
- ・クランプでつかんだ状態で、つり荷を引きずるような作業をしないでください。
他の物への接触禁止
理由
クランプやつり荷が他の物に接触したり、つかえたりすることで、つり環に作用するつり荷重が小さくなり、つり荷をつかむ力がなくなり、つり荷が落下する危険があります。
- ・つり上げ・運搬・巻下げ時には、クランプやつり荷を他の物に接触させないでください。
クレーン操作上の注意
理由
長時間にわたりつり荷重が掛かっていると、クレーンおよびクランプを含む、つり治具全てに悪影響を及ぼします。
注意事項・処置
「クレーン等安全規則第32条」参照
- ・クランプでつり荷をつったまま、クレーン(巻上げ機等)の運転位置から離れないでください。
理由
乱暴なクレーン操作をすると振動や衝撃により、つり荷の位置ずれや落下等の危険があります。
- ・クレーンの巻上げ・巻下げは、静かに丁寧に行ってください。
理由
2台のクレーンを別々に操作するとタイミングが合わず、つり荷が傾き、クランプが外れて、つり荷が落下する危険があります。
- ・2台のクレーンを使用して1つのつり荷のつり上げ・運搬を行うことは大変危険です。(2台のクレーンを同時に操作できる、制御装置のない場合)
横つかみの禁止
理由
構造上、つり上げに必要なクランプ力が得られません。 つり環とクランプ開口部との間の回転モーメントによってクランプが回転して簡単に外れることがあります。つり環が曲がったりクランプ開口部の角が損傷する等の原因になります。
注意事項・処置
つり上げ・運搬中、やむを得ずクランプのつり上げ方向が変わる場合は、つりピースまたは、ねじ式クランプ(SBN型・SBB型)を使用ください。
- ・クランプのつり環がカムに作用しない方向への横つかみを行わないでください。
- ・クランプで、次のようなつり方には使用しないでください。(重ねつり、当て物つり、段つり、共づり、および横つかみつり)
つり穴との接続禁止
注意事項・処置
つりピース等のつり穴を利用する玉掛け作業には、フック付チェーンスリングをご使用ください。
- ・クランプのカムをつり穴に差し込んで、つり荷をつることはできません。
異形材の取り扱い
理由
つり荷の振れにより位置ずれや、クランプが外れる危険があります。偏心するつり上げになる場合は、クランプ1台当たりに作用する荷重は、つり荷の質量の1/2以上になる場合があるとお考えください。
注意事項・処置
つりピースまたはねじ式クランプ(SBN型・SBB型)で2点つりを行ってください。
- ・異形材のつり上げ・運搬には、必ず2個以上のクランプを使用し、偏荷重に十分注意してください。
理由
反転時の着床方向が決まらず、横転の危険があります。
- ・異形材の着床時には、必ず倒れ止めを使用してください。
薬品中での取り扱い
理由
クランプの本体を始め主要部分が腐食し、クランプの強度・機能が低下するとともに、腐食割れの原因となります。
注意事項・処置
専用の特注クランプを使用してください。 詳細は当社営業所にご相談ください。
- ・酸、アルカリ等の溶液中、および雰囲気中で使用しないでください。
水中での使用
理由
海中または河川等で、水中に出入りするつり荷や、水中にあるつり荷を扱う場合、
■浮力によるつり荷重の変化
■流れによるつり荷の安定性
■水中でのつり荷状態
等が確認できないため、十分な注意が必要です。
注意事項・処置
川のせき止め等のために、クランプでつり上げた荷を川の流れの中に入れる場合も、流れによる抵抗や浮力により、瞬間的に過負荷や無負荷状態が発生し危険であるため、このような作業は絶対にしないでください。
- ・水中に出入りするつり荷の玉掛け作業には、十分注意してください。
使用温度
理由
高温においては、クランプの本体・カム・旋回アゴ(ジョー)が軟化し、本体強度・くい込み機能の低下により、本体破損・落下事故の原因となります。
また低温においては、つり荷の表面が凍結すると、滑りを生じやすく、つり荷を落下させる原因となります。
注意事項・処置
150℃以上となることが避けられない場合、当社営業所にご相談ください。
-20℃以下となることが避けられない場合、当社営業所にご相談ください。
- ・クランプの温度が150℃以上になるような高温物の玉掛け作業に使用しないでください。
- ・気温が-20℃以下になる寒冷地等での玉掛け作業に使用しないでください。
つり荷の硬度
理由
硬さが著しく高いと、カムや旋回アゴ(ジョー)の歯がくい込まないためクランプの機能が働かず、位置ずれや滑りの原因となり危険です。硬さや強度が著しく低いと、クランプ力でつり荷をくい切ったり、つり荷が質量で破断したりして危険です。
注意事項・処置
つり荷の使用可能材料:硬度 HV85〜HV320までの鋼材および非鉄金属。やむを得ずHV320以上の材料に使用する場合は、当社営業所にお問い合わせください。
- ・脆性材・高硬度材等の、硬さの著しく高いものには使用しないこと。
- ・つり荷の硬さや強度が著しく低いものには使用しないこと。
取り外し後注意
理由
作業終了後クレーンを巻き上げたとき、つり荷や隣接する形鋼等を引掛け、転倒事故を引き起こす危険があります。
注意事項・処置
倒れ止め処置対策を講じてからクランプを外してください。
- ・つり荷から取り外したクランプが、再度つり荷を引掛けたり、隣接の部材に当たらないよう取り扱ってください。
重ねつり禁止
理由
クランプの機能は、つり荷の両面に直接カムと旋回アゴ(ジョー)がくい込むことによって得られます。従って重ねつりや当て物つりを行うと、つり荷の片面または両面で、歯の食い込みのない摩擦力だけで保持することになり、わずかな衝撃や振動で滑りが生じ、つり荷を落下させる危険があります。
注意事項・処置
クランプを使用する玉掛け作業では、つり荷は、1枚または1本ずつつり上げてください。
- ・2枚以上の重ねつりや、当て物つりを行わないでください。
段つり・共づり禁止
理由
段つりは作業者がつり荷の下に入ることになり危険です。 共づりはクランプが接触して、つり荷が外れる危険があります。
注意事項・処置
クレーンフック1個から2枚以上の鋼板等をつることはしないでください。
- ・段つりや共づりを行わないでください。
鋼管の縦つり
理由
旋回アゴ(ジョー)を内側にして取り付けると、構造上、旋回アゴ(ジョー)がつり荷に十分密着せず、つり上げに必要な歯のくい込みが得られません。
注意事項・処置
E型またはSL型で鋼管などの丸いつり荷を縦つりする場合の許容寸法は、取扱説明書の「鉄鋼用クランプ(縦つり用)」の縦つり可能な鋼管最小径を参照ください。
- ・鋼管等の丸いつり荷を縦つりする場合、クランプはカムを内側にして取り付けてください。
強風時の使用
理由
つり荷が風にあおられ荷ぶれや衝突を引き起こし、バランスを崩し、つり荷を落下させる原因となります。
注意事項・処置
地上における風があまり強くない場合でも、高所では予想外の強い風があるので作業は十分注意してください。
「クレーン等安全規則第31条の2」参照
- ・風の強い場合はクランプを使用しないでください。
鋼矢板等のつり上げ禁止
理由
鋼矢板の端部は形状が複雑なため、つかみ部に適合したクランプでないと外れることがあり危険です。 打ち込まれた鋼矢板等を引き抜く場合には、オーバーロードとなりクランプが変形したり破損したりすることがあり、危険です。
注意事項・処置
鋼矢板等の長尺物をつり下げ・着床する場合、着床時の安定性が悪くクランプが外れることがあり、危険です。
ねじ式クランプSBB型を使用してください。
- ・鋼矢板等の長尺物のつり上げ・運搬には、専用クランプを使用してください。
- ・鋼矢板等の引き抜き作業には、専用クランプを使用するか、作業に適合したクランプを使用してください。
油圧ショベルでのつり上げ
理由
バケットの爪にチェーンスリング等を引掛けて、玉掛け作業をすることは出来ません。
注意事項・処置
「労働安全衛生規則第164条」および、「労働基準局通達基発第542号」を厳守して使用してください。
- ・油圧ショベルで使用する場合、直接爪に引掛けて使用しないでください。
取付スリングとの接続方法
1:2個のクランプを使用する場合、必ず2本のチェーンスリングまたはワイヤロープを使用してください。
理由
1本のチェーンスリング、ワイヤロープに2個のクランプを取り付けて使用しないでください。スリングに滑りが生じたとき、つり荷の傾きと衝撃力で予想以上 の荷重が作用し、チェーンスリングまたはワイヤロープやクランプを損傷させるとともに、つり荷を落下させることにもなり危険です。
注意事項・処置
「クレーン等安全規則第213条」参照
- ・クランプに使用するスリングは、玉掛け作業に適合したものを使用してください。
2:接続金具の使用
理由
つり環にチェーンスリングまたはワイヤロープを直接差し込んで使用した場合、つり環の角でチェーンスリングまたはワイヤロープが著しく損傷します。
注意事項・処置
接続金具は、玉掛け作業に適合したものを使用してください。
- ・クランプに直接チェーンスリング、またはワイヤロープを取り付けて使用しないでください。
天秤の使用について
1:つり幅が大きい場合
理由
天秤を使用せず長尺物をつると、つり角度が大きくなり、クランプの取り付け角度も大きくなるため、危険です。 天秤を使用すれば、クランプの取り付け角度が垂直状態に近くなり、くわえ深さも深くでき安全です。
注意事項・処置
天秤の構造・最大使用荷重に注意してください。
- ・長尺物をつる場合、天秤を使用しクランプの取り付け角度を垂直状態に近づけてください。
2:多点つりの場合
理由
多点つりの場合、偏荷重や取り付けスリング長の不均一により、特定のつり点に荷重が集中し、オーバーロードによる破損・落下の危険があります。
注意事項・処置
剛性の小さいつり荷で、長さに比べてつり点数が少ない場合、つり荷がたわみクランプがこじれて外れる危険があります。
4点を超える多点つりの場合は、均等荷重になるよう配慮(エコライザーやブロックローダー等を使用)をし、
WLL=L/(Nー2)
とお考えください。
WLL:1台の必要能力
L:つり荷の質量
N:つり点数
- ・天秤を使用して多点つりをする場合、スリングに注意し偏荷重にならないようにしてください。
クランプの取り扱いについて
理由
衝撃によりクランプの本体およびロック装置が破損し、作動不良の原因となります。
- ・クランプを投下したり、引きずったりしないでください。
クランプの改造禁止
理由
加熱によってクランプの材質が組織変化をおこし、硬くなってもろくなり、破損の原因となります。
- ・クランプ、および付属品の改造は、絶対にしないでください。
- ・クランプ、および付属品に溶接、加熱などをしないでください。
荷をつったままでの溶接禁止
理由
アースが不完全な場合、カム・旋回アゴ(ジョー)等の、部品およびチェーンスリング、ワイヤロープの損傷の原因となります。
注意事項・処置
やむを得ず溶接作業を行う場合は、絶縁フック等を使用し、アースを完全に取り、漏電を防止してください。
- ・荷をつったまま溶接作業をしないでください。
ショットブラストの禁止
理由
クランプやチェーンスリング、ワイヤロープが損傷し、危険な状態になります。
- ・クランプを取り付けたまま、ショットブラスト等の作業をしないでください。
整備不良クランプの使用厳禁
理由
引き起こし作業や着床時でつり荷重が小さくなった時にグリップ力がなくなり、つり荷が滑り落ちる危険があります。
注意事項・処置
必ず作業開始前の点検を実施してください。
異常が認められた場合は使用禁止とし、分解点検を行い、部品の手入れ・交換をするか、メーカー(またはメーカー指定の場所)に送付し、修理しなければなりません。 点検基準等の詳細は、各取扱説明書の「点検マニュアル」を参照ください。
- ・カムや旋回アゴ(ジョー)の歯が摩耗・目詰まり・欠落した物や、ロックスプリングのききの悪いクランプは使用しないでください。
理由
本体に異常があると、つり環ピンがガイド溝から外れる等、作動不良を起こし、つり荷が滑り落ちる危険があります。
注意事項・処置
必ず作業開始前の点検を実施してください。
異常が認められた場合は使用禁止とし、分解点検を行い部品の手入れ・交換をするか、メーカー(またはメーカー指定の場所)に送付し、修理しなければなりません。 点検基準等の詳細は、各取扱説明書の「点検マニュアル」を参照ください。
- ・本体間隔の開き・減少や、本体のゆがみ、ガイド溝の摩耗等本体に異常があるクランプは使用しないでください。
ユーザー登録のお願い
理由
ユーザー登録がされていないため、点検や点検のご案内ができず、クランプの整備不良で事故が発生した事実があります。
注意事項・処置
保証書に添付されている「保証書発行確認書」に必要事項をご記入の上、必ず弊社までご返送ください。 料金受取人払いとなっておりますので、差出有効期限が過ぎていても弊社に届きますので、そのまま投函してください。
- ・保守管理のための大切なデータとなりますので、必ずユーザー登録を行ってください。